ATV-4アルベルト・アインシュタイン、無事にISSへ入港 [sorae.jp]

 ATV-4がドッキングした箇所はつい先日までロシアの補給船プログレスM-19Mが係留されていたところでもあるが、プログレスM-19Mがアンテナの一つが開かないという不具合を抱えたままドッキングしたことで、ATVがドッキング時に使用するレーザー反射器(Laser Retro Reflector, LRR)を損傷させてしまったのではないか、という可能性が指摘されていた。

 11日に行われたプログレスM-19Mの分離時に撮影された映像からは、くだんのレーザー反射器周辺に目立った損傷は見当たらなかったが、一方でプログレスのアンテナは目に見えて変形しており、明らかに何かとぶつかったことを示していた。

 NASAESAでは損傷の具合やドッキングの可否について協議が重ねられ、また事前に衝突回避マニューバー(CAM)と呼ばれる、ドッキング直前に不具合が発生しても衝突を回避し、安全な軌道に移すための動作の試験を行うなどした上で、当初の予定通り、15日にドッキングが試みられることとなった。

 ATV-4は順調にISSとの距離を縮め、日本時間22時ごろ、問題のレーザー反射器を用いたランデブーを実施するか否かの投票が実施された。その結果「行ける」との判断が下され、ATV-4はさらに距離を詰め、当初の予定時刻よりは若干遅れたものの、大きな問題は発生することなく、協定世界時15日14時7分(日本時間15日23時7分)、ATV-4はISSに到着した。

プログレス補給線がドッキングした際の影響でリフレクタが健全かどうか懸念されていましたが、無事にATVがドッキングに成功したようです。とはいえプログレスの方には接触したとおぼしきダメージが確認されたようですし、ISS側のリフレクタも目視で確認するんでしょうかね。