「ボイジャー1号」、ついに太陽圏を脱出 人工物初 [AstroArts]

いよいよ宇宙の大海原へ。その定義にもよりますが、十分でしょう。

2012年3月に起こった太陽からの大規模な質量放出が13か月後の今年4月に探査機に到達した際、探査機の周囲のプラズマが振動し、その解析からプラズマの密度が太陽圏の果ての40倍も高いことが明らかになった。さらに過去にさかのぼって詳しく調べたところ、ボイジャー1号は2012年8月に、プラズマ密度の高い恒星間空間に達していたことがわかった。運用チームでは2012年8月25日を到達日としている。

ボイジャー計画に当初より携わる「ボイジャー計画」プロジェクトサイエンティストのEd Stoneさんは「今回のデータから、人類は恒星間空間への歴史的な一歩を踏み出したことがわかりました」と語る。「観測データの解析と解釈に少し時間がかかりましたが、『ついにたどりついた』、そう言える日が来たのです」。

Bon Voyage!