2013年11月22日 アルマ望遠鏡とハッブル宇宙望遠鏡で迫る宇宙初期の巨大天体ヒミコ [国立天文台]

アルマ望遠鏡で、重元素からなる固体微粒子が放つ電波、および炭素原子が放つ電波が全く検出されなかったということから、ヒミコにはこれら重元素が僅かしかないと考えられます。このため、ヒミコはビッグバンで作られた水素やヘリウムなど原始的なガスを主体とする天体である可能性が高いのです。大内氏は、「もしヒミコが重元素をほとんど含まない天体であればこれは画期的な発見で、ヒミコはまさに形成中の原始銀河なのかもしれません。」と語っています。

研究チームの一員であるカリフォルニア工科大学のリチャード・エリス教授は「天文学者は天体からの光や電波などのシグナルを捉えた時に興奮するのが普通です。しかし、今回の場合はこれとは逆なのです。重元素が放つはずのシグナルがヒミコに見られなかった、という結果に私たち天文学者はゾクゾクと興奮しているのです!」とその驚きを表現しています。

これはヤバイですね。