クローズアップ2013:月面探査開始 中国、宇宙先進国に [毎日]

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 日本は2007年に月を周回する探査機「かぐや」を送り、詳細な地図を作って鉱物の分布を調べた。だが、その後の月探査戦略は描けていない。月面着陸を目指す「かぐや2」の計画もあるが、内閣府宇宙政策委員会は来年度予算の配分方針で、文部科学省が計上した月探査研究(6億円)を、2年連続で最も優先度が低いCランク(事業見直しが必要)と判定。葛西敬之委員長は「月の他にも惑星探査計画があり、焦点を絞る必要がある」と強調した。

 月探査計画に携わる橋本樹明・宇宙航空研究開発機構JAXA)教授は「日本にも、月面着陸の技術は十分ある」と言う。日本は05年、探査機「はやぶさ」を小惑星に軟着陸させ、試料を持ち帰った実績もある。橋本教授は「嫦娥3号の計画は、かぐや2でやろうとしていることとそっくり。先を越されたことが残念だ」と悔しがる。

 奥村直樹JAXA理事長は「日本は月探査で少し後れをとっているという認識はあるが、決して止まっていない」と強調する。

まあ確かに止まってはいないんですよ。ただし下手したら5年・10年遅れになりかねませんけど。しかも嫦娥計画の着実性は何度も書いた通りですし、現状では残念ながら離される一方です。
SELENE-2は現状プリプロジェクト段階で、記事にもある通り毎年門前払い状態です。月の他に惑星探査があるっつったって完成目前の「はやぶさ2」とMMO以外に何があるの?という感じがしますが、青天井といかないのは事実ですし、大型ミッションゆえ一点突破が難しいというジレンマもあります。国際共同ミッションとして各国からの協力を取り付ける方向を模索しているようですが、現状政府は取り付く島もありません。やはり小型科学衛星シリーズのSLIMで先鞭を付けるのが最短ルートでしょうか。何にせよ、進めるなら進めるという意思表示が欲しいものですよ。いつまでもC判定でお茶を濁す余裕があるわけじゃないんですから。ホント技術的優位性をわざわざ返上することにかけては一家言をお持ちです。