国際宇宙ステーション制作者らにノーベル平和賞を [VOR]

ISSのプロジェクト草案者をノーベル平和賞に推すという構想をゴア氏はロスコスモス(ロシア宇宙局)に話した。このアイデアは局の指導部に大いに気に入ったため、その後、構想を支持する要請文がロシア科学アカデミーへと送られ、そこでも前向きな姿勢で受け止められた。科学アカデミーはISSについて、「実際にうまく使用できるかどうかについて、建設者どうしが言い争うことなく建てられた宇宙空間におけるバビロンの塔」の成功例だとコメントしている。

 まさにISSの国際的地位こそがノーベル平和賞を求めるにふさわしい。なぜならば16年間に及ぶその試用期間の中で、様々な国がうまく相互に助け合うことができることが証明されたからだ。宇宙政策研究所のイヴァン・モイセーエフ所長は次のようにコメントしている。

「宇宙は、経済ないし政治の軋轢を抱える国々が十分ノーマルに協力を行える分野のひとつに数えられる。ソ連と米国という敵対者でさえ、宇宙での協力のためには多くの面でともに歩んだ。「ソユーズアポロン」プロジェクトも素晴らしい協力の例であったし、宇宙ステーション「ミール」にはなんどもシャトルが往復した。つまり宇宙は国際協力を促し、余計な緊張を取り除いているのだ。」

今は当たり前のように頭の上を飛んでいますが、冷戦の頃からすると隔世の感があるのは確かですし、1つのシンボルですよね。経済的にもこれほどのものはもはやそうそう作れないかも知れませんし。