準惑星ケレスに水蒸気、ESAが観測 [NATIONAL GEOGRAPHIC]

 研究チームによると、ESAハーシェル宇宙望遠鏡が2011〜2013年に行った観測において、ケレスが赤道付近の表面2カ所から、毎秒約6キロの水を放出している形跡がみられたという。

「とても心躍るニュースだ」と、カリフォルニア州パサデナにあるNASAジェット推進研究所(JPL)のキャロル・レイモンド(Carol Raymond)氏は述べる。レイモンド氏は、2015年にケレスに接近予定のNASA無人探査機ドーンの副研究主任を務める。「ケレスは、太陽系において地球外生命の存在が期待できる場所の1つと考えてよさそうだ」。

 ドーンがケレスの周囲を回り始める時期には、ちょうどケレスが太陽から最も遠ざかる(遠日点)位置の付近にある。ケレスが太陽に近づいたときだけ水を噴き出しているとすれば、ドーンのチームが期待するような間欠泉のショーは拝めないだろう。

 しかし、たとえ間欠泉が存在したとしても、今回の研究結果から、あまり勢いは強くないと考えられる。「霧吹きのようなプルームだろう」とレイモンド氏は述べる。

なんと来年DAWNが探査予定のケレス。時期的に活動が大人しくなるタイミングのようですが、これは非常に楽しみですね。