ストーリー:12月打ち上げの「はやぶさ2」 想定外の発見、夢見て [毎日]

永山さんによる気合の入った特集記事。有料記事です。紙面でも読めますがうちに届いた大阪版には見当たりませんでした。ただし取ってさえいればこちらも読めるのです。

 手探りの現場を襲ったのが東日本大震災だった。同社の研究拠点は福島県西郷村。11年夏に予定される最初の大規模野外実験に向け、準備を進めていたところだった。工場の敷地内で土砂崩れが起き、電気や水道は約1カ月止まった。実験責任者でもあった松崎さんは頭を抱えた。ひたすらカレンダーを眺める日々。事前の試験を減らすなどしてようやく実験実施にこぎつけた。爆薬問題は「ベテランのたくみの技」に救われた。爆薬をゆっくり何回にも分けて注ぐことで、均等に入ることが分かったのだ。「まさに経験のたまものだった」(松崎さん)

 現在、宇宙科学研究所のオフィスのような部屋で、天井までビニールで仕切った小さなスペースが、分離カメラの開発現場だ。チリやほこりが入らないようにした中で、澤田さんの手元には直径8センチ、長さ9センチの円柱形のアルミの容器があった。アナログとデジタル、2種類のカメラが入る。全体の重さはわずか550グラム。澤田さんは「とても入り切りそうにない部品を詰め込む。それをとんでもない短い期間で作らねばならなかった」と打ち明けた。部品を1グラム、1ミリ削って小さくすることに持てる力を注いだ。
 なぜ1台に2種類のカメラを入れることになったのか。当初はアナログだけの予定だった。デジタルは、一人の研究者の危機感をきっかけに急きょ追加された。

現在開発中のものですからなかなかこういう話は出て来にくいものですが、インパクタ開発も震災の影響を受けていたんですね。開発半ばにして亡くなられた方も。「はやぶさ2」には是非見事な飛翔を見せて欲しいですね。
DCAM2はデジタルとアナログの2台のカメラでインパクタによるクレーター生成撮影を狙うそうです。かなり気合を入れてきていますね! 動画なのか高速連続撮影なのかちょっと聞き忘れましたが、ディープインパクトにも負けないものを見せてくれることを期待しています。