H-IIAロケット23号機打ち上げ関連

H-IIA ロケット 23号機による全球降水観測計画主衛星(GPM主衛星)の打上げ結果について [JAXA]

 三菱重工業株式会社および宇宙航空研究開発機構は、種子島宇宙センターから平成26年2月28日3時37分(日本標準時)に、全球降水観測計画主衛星(GPM主衛星)を搭載したH-IIAロケット23号機 (H-IIA・F23) を打ち上げました。
 ロケットは計画通り飛行し、打上げ後約15分57秒にGPM主衛星を正常に分離した事を確認しました。

全球降水観測計画主衛星(GPM主衛星)の打上げについて [JAXA]

 GPM主衛星は、軌道投入後に太陽電池パドルの展開を行いました。引き続き、通信の確保、姿勢制御を行った後、ミッション機器の立上げ及びチェックアウトを行い、打上げ約2ヶ月後から、定常的な降水観測を開始する予定です。GPM主衛星が観測するデータの精度確認を行った後、準リアルタイムで、それぞれのデータ提供システムにより、世界中の利用者に提供する予定です。

打ち上げ成功に関してプレスリリースが発表されています。全ての衛星を正常に軌道投入!

H2Aロケット打ち上げ成功 GPM衛星、予定の軌道に [朝日]

朝日といえば空撮。今回も気合入っていますよ! 空撮に加え、至近距離からの動画
長秒時露光など盛りだくさん。

ケネディ大使、「父も宇宙探査の力信じていた、感慨深い」 種子島で会見 [産経]

 ケネディ大使は、閃光(せんこう)とともに闇の中を機体が上昇していった未明の発射について、「本当に素晴らしい日を迎えることができた。大変なインスピレーションを受けている」と感想を述べた。

 さらに大使は、人類初の月面着陸を実現したアポロ計画を提唱した父親のジョン・F・ケネディ米大統領について触れ、「(父は)宇宙の研究や探査が人々の生活をより良くし、平和をもたらすのに大きな力を持つと信じていた。今日のことは、私個人にとっても感慨深い」と語った。

やはりケネディ氏も打ち上げを見送ったそうです。深夜お疲れさまでした。

KSAT2が宇宙から「第一声」 鹿大院生、胸いっぱい [鹿児島県] [西日本新聞]

 KSAT2のプロジェクトマネジャーを務め、宇宙センターからの打ち上げも見守った同科修士1年の森田大貴さん(23)は「衛星の“第一声”を聞くまでは不安で仕方なかった。何が起こったのか考える余裕もないくらい、胸がいっぱいです」と興奮していた。西尾教授は「(宇宙開発の技術者である)スペースエンジニアの卵になった学生たちにご苦労さまと伝えたい」とねぎらった。

4年前にH-IIA17号機で打ち上げられた初代KSATのリベンジ。打ち上げ後の会見時にはまだ補足できていませんでしたが、やはり受かるまでは緊張感が張り詰めているでしょうしね。ひとまずおめでとうございます! 他の超小型衛星もどうやら次々補足に成功しているようです。

帝京大開発ミニ衛星、宇宙に飛んだ 開発5年…打ち上げPVで通信成功も確認 [産経]

 プロジェクト成功のために同研究会の学生がそれぞれ、課題克服に取り組んだ。2年の為我井孝規(こうき)さん(20)は衛星の骨組みを設計。「数ミリ単位の正確さが必要。部品がぴったり合わないと、自分で削って組み合わせた」と振り返る。徹夜作業も多かったが、「椅子の上で寝るのは慣れた」。1年の磯匠(たくみ)さん(18)は「宇宙空間では太陽光が当たる面と当たらない面では150度もの温度差がある。機器が正常に働くため、内部は一定の温度を保つことが必要」と断熱材での温度制御の仕組みを担当した。

多摩美と東大の人工衛星が打ち上げ成功−アート活動に利用 [八王子経済新聞]

 今後は同キャンパスで人工衛星をコントロールする地上局を運用し、さまざまなアート活動などに用いていく予定。「今後は電源の収支が成立し、恒常的に地球を回っていくかどうかが課題」とした上で、「宇宙に漂い始めたばかりの『芸術衛星INVEDER』を、チームが一丸となって運営していきたい」と意気込む。

大阪府立大の衛星、愛称は「CosMoz」 H2A搭載 [朝日]

 衛星の愛称は公募の結果、「CosMoz(こすもず)」に決められた。府の鳥で、大学近くの地名でもある「百舌鳥(もず)」と、英語の「コスモス(宇宙)」をかけたという。

 大学は2009年に大阪の町工場と協力して小型衛星「まいど1号」を設計。今回は経験を生かして単独で開発した。真鍋武嗣・小型宇宙機システム研究センター長は「学生たちが休みや放課後も使って作り上げた。これからの運用が重要です」と話した。

「ぎんれい」打ち上げ成功 H2Aロケットから分離 [信濃毎日新聞]

 ぎんれいが行う可視光通信実験は、衛星本体の上面(地球に向く側)に搭載した32個の発光ダイオード(LED)を使用。データを可視光の強弱に置き換えて、400キロ離れた地上で受信できるか確かめる。プロジェクトを推進する信大工学部(長野市)の中島厚特任教授によると、本格的な実験開始は4月以降になる見通し。

筑波大初の人工衛星 28日打ち上げ [読売]

 わずか数人の学生と細々と準備を始めた。「作った人ではなく世界中の人に使ってもらう衛星」を提案。同年12月に採択され、広くメンバーを募った。

 呼びかけに応えた1人が修士1年の嶋津龍弥さん(23)だった。嶋津さんは宇宙技術を研究するサークルで人工衛星をつくる計画を進めていた。コンテストに出すために衛星を設計したが、実際に製作することはできなかった。結の計画を聞き「実際に作るチャンスがきた」と興奮した。

 各自が空いた時間に活動し、嶋津さんは「熱構造系」などを担当。宇宙では太陽光の当たり具合などで温度がめまぐるしく上下する。どんな温度でも部品が正常に機能するように計算と試験を繰り返した。試験前に準備が間に合わず徹夜した日も少なくない。

 嶋津さんは「開発中はつらい時期もあり、時間が長く感じた。目標を一つ一つ乗りこえてきた積み重ねが、ようやく成就する」としみじみと語った。

香川大小型衛星も宇宙へ/H2A打ち上げ成功 [四国新聞社]

 早ければ1カ月後にも、宇宙ごみの除去技術構築に向けた実験が始まる。衛星開発に関わりたくて同大に編入したという4年の中川隼佑さん(23)は「これからが本番なので、万全の体制を整えたい」と気を引き締めていた。2009年に打ち上げた初代の「KUKAI(空海)」開発に携わった会社員安達章さん(30)も東京から駆け付け、「みんなの喜びがすごく分かる。これからの作業を一つ一つしっかりこなしてほしい」とエールを送った。