宇宙という舞台での国を超えた協力、そして宇宙ステーションに起こった危機とは? - 古川聡さん [マイナビ]

映画『ゼロ・グラビティ』が最近話題になりましたが、現実にも、国際宇宙ステーションデブリ(宇宙ゴミ)が接近して飛んできたことがあります。そのデブリは相対速度秒速13キロメートルで、最接近時には330メートル近くを通過していきました。万が一衝突して穴が開いていたらひとつのモジュールが真空になっていたかもしれません。私たちが避難していたソユーズに当たっていたら、もうだめだったと思います。また、もし中枢に当たった場合、ほかの部分が生きていたとしても、宇宙ステーション自体をあきらめなければならなかったでしょう。ソユーズ宇宙船を切り離して緊急帰還をしていたはずです。

ううむ、かなり迫真。相対速度が13km/sってデブリはほぼ正対する軌道だったんですね。ISSの差し渡しはおよそ100mほどですから、330mなんてのはまさに掠めていったというべき距離です。何事もなくて良かったですよホントに。