GPM主衛星が銀色の理由: コラム [GPM-DPR スペシャルサイト]

GPM主衛星は400㎞という低い高度を飛んでいます。
この領域では、原子状酸素(AO:Atomic Oxygen;太陽の紫外線で原子状に解離した大気由来の酸素)が数多く存在していて、とめどなく衛星に衝突しています。

原子の衝突?ちょっとイメージするのが難しいですが、MLIのような高分子フィルムは、衝突によって浸食されボロボロになってしまうのです。

それを防止するのが、この銀色=ゲルマニウムコーティングのMLIです。
しかも、導電性がある(=帯電しない)優秀な材料です。

ていうか銀色だったんですね、なんとなく白だと思い込んでいました。ほぼ同じ高度を周回するISSではベータクロスがメインですが、こちらはゲルマニウムコーティングだそうです。