米裁判所 ロシア製ロケットエンジン購入差し止め命令を解除…制裁措置には抵触せず [Response]

2014年4月25日、米スペース X社は、米空軍がULAに対し防衛衛星36機の打ち上げ調達で合意したことに対し、独占的な受注であるとの行政訴訟を起こした。スペースXのイーロン・マスクCEOはかねてよりAtlas Vロケットのメインエンジンがロシア製であることにも言及しており、ULAのRD-180購入はドミトリー・ロゴージン副首相が率いるロシア連邦の宇宙産業の利益となり、ウクライナ情勢に関するロシアへの制裁措置に抵触するとしている。4月30日、連邦請求裁判所はULAに対し、RD-180エンジンの購入差し止め命令を出した。

ULA側の発表では、米国務省財務省、商務省による調査で「NPOエネゴマシュはいかなる現在の制裁措置の対象にもならない、またULAがRD-180エンジンの購入を継続しても、直接的であれ間接的であれ、制裁に違反することにはならない」と明確に述べたとしている。

仮差し止めの判断もそうですが、その解除もまた早いですねえ。こういうのは流石アメリカという感じがします。