NASAが運用終了の探査機譲渡、市民団体が再利用に挑戦へ [ロイター]

この探査機「ISEE─3」は太陽風や地球の磁気圏を調査するために打ち上げられたが、彗星(すいせい)探査にミッションを切り替え、1986年に地球に接近したハレー彗星などを調査。その後も運用は続き、1997年に運用を終了した。

今年8月に地球に接近することから、科学愛好家らでつくる団体が先月、探査機を再起動させるために必要な資金12万5000ドル(約1270万円)をクラウドファンディングで調達することに成功した。

団体は21日、NASAから承認を得て、探査機を制御できるようになった。同機にはなお燃料が残っており、観測機器として機能するとみられている。

このプロジェクトに関わる元NASAエンジニアのキース・カウィング氏は、ウェブサイトで「われわれの計画はシンプルだ。ISEE─3探査機にコンタクトし、エンジンを点火させ、地球周辺の軌道に乗せ、当初のミッションを再開させることだ」と述べ、彗星調査も可能かもしれないと期待を示した。

え、ハレー艦隊のICEE!? 17年間も眠らせていた探査機を起こすんですか? 凄いですね…。