小惑星探査機「はやぶさ2」の挑戦 第4回:イオンエンジンができるまで 國中均・JAXA宇宙科学研究所教授インタビュー(その1) [日経テクノロジー]

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ダメだったら、頭下げて三菱電機東芝イオンエンジンを借りるしかないかな、とか考えていました。でも苦労した甲斐があって、2回目の試験では、イオンエンジンは順調に動きました。初代はやぶさの打ち上げは2003年5月9日ですが、実は同じ年の2月まで長期耐久試験を続けていたんです(図7)。

キセノンは高価なので、まず物性値がキセノンに似ているフロンを使って練習しました。探査機の打ち上げ前整備で、充填に使える時間が1週間だけだったので、その時間内にきちんと入れることができるかどうかを確認する必要があったんです。逆にいえば、本物のキセノンを使って充填したのは、打ち上げ前の内之浦が最初でした(図8)。

う、うむ、なんというか凄まじいギリギリっぷりですね(汗) これはもうほぼぶっつけ本番という感じでしょうか。