太陽系最大の粒子加速器(木星磁気圏)を解剖する -「ひさき」のスペクトル診断による木星周辺宇宙空間の理解- [JAXA]

ひさき」の成果がサイエンス誌に掲載されたそうです。

 本研究では、平成25年11月に「ひさき」が取得した木星磁気圏のEUVデータに対してスペクトル診断を適用しました。その結果、イオプラズマトーラスには、外部磁気圏起源の高温電子が数%の割合で存在することが明らかになりました。さらに、その空間分布から磁気圏の外側から内側に向けて高効率な電子の輸送が起きていることが分かりました。これは、木星放射線帯の形成・維持に必要な高温電子輸送の証拠を世界で初めて捉えた、ということです(図2)。

なるほど、イオから噴出されたガスが励起して発せられる極端紫外線を観測することで電子の様子を推定したんですね。