衛星打ち上げ、10年で最大45基 新「宇宙基本計画」決定 [日経]

 具体的には、地上の位置情報を高い精度で測る測位衛星「準天頂衛星」を23年度までに現在の1基から7基に増やす。日本上空から常時測位できるようになる。平時は民間の位置情報サービスに利用するが、安保上の有効活用を今後検討する。

 海上の船舶や地上施設の監視に使う情報収集衛星は機能の拡充・強化を進め、基数を増やす。秘匿性や防御力の高い防衛衛星通信網は現在は民間のものを利用しているが、自衛隊独自で3基体制とする。安保への利用拡大と民間事業の推進を両面で進める法案を16年の通常国会に提出する。

 宇宙の探査・研究では、今後10年間で、大型のH2Aロケットを使う中型衛星を3基、小型イプシロンロケットを使う小型衛星5基の打ち上げに取り組む。

具体的な数字が策定されました。何かと幅寄せされがちな科学分野も一定枠確保できたのは良かったですが、SPICAなども後押しが欲しいですね。

 国際宇宙ステーション(ISS)の日本の参加延長は、他国の動向を踏まえ16年度末までに結論を出す。有人の宇宙探査は「慎重かつ総合的に検討を行う」とした。

こちらは相変わらず煮え切らないお言葉を頂戴した模様です。

宇宙産業立て直し 基本計画決定、企業の投資促す [日経]

要ログイン記事。

 H2Aなどを手掛ける大手メーカーの三菱重工業は「宇宙利用を取り巻く環境変化に対応した具体的な有効活用の方策が示されている」と評価、「基本計画の実現に向けて貢献していく」とコメントした。

 衛星などの打ち上げも大幅に増やす計画だ。衛星メーカーのNECは「長期的な工程表が示されたことは宇宙産業基盤の維持、強化につながるもので大変喜ばしい。宇宙開発に貢献するため引き続き技術を磨いていく」とのコメントを公表した。

メーカーとしてもどこまで投資するかという部分がありますからね。NECなんか、なかなか予算の確保できない状況での「はやぶさ2」の開発では随分身を削ったのではないかと思います。