立命館大・徐勝教授「北朝鮮ミサイルより靖国が問題」 [散歩道]

北朝鮮のミサイル打ち上げはアメリカに対話再開を促すメッセージというところにほとんどすべての専門家たちが同意している。日本は北朝鮮のミサイル打ち上げを『蛮行』と規定して責めているが、元はと言えばクリントン政権の時には『対話』を通じて北朝鮮の核・ミサイル問題が解決一歩手前まで行った事がある。去年9月、北京6者会談では北朝鮮核問題の解法の筋道ができ、「言葉対言葉」「行動対行動」で進行しようと合議した。

しかしアメリカは「言葉」や「行動」を皆忘れている。人の善意や約束、人間性をてんから見下す傲慢なアメリカの力の論理が手のつけられない状態に追いやることにつながり、今日の事態を招いたのではないか。結局アメリカの冷笑的論理に対する返事で「力対力」のミサイル打ち上げがあったと見られる。

アメリカは6者協議の枠内で対話を持つと提案してるし、日本も政府間対話で協議の継続で同意しています。 ちょっとでも気に食わなければそれを一方的にぶち壊すのが北朝鮮クオリティです。

北朝鮮のミサイル打ち上げは国際法違反と言えず、その上に日本の領海・領土に落ちたのでもないから直接、脅威になったとも見られない。それにもかかわらず日本がいちめん引っ繰り返したような大騷ぎをしたのは、日本政府が主導したメディアの煽動のせいだ。

北朝鮮によるミサイル発射は周辺国・周辺海域・周辺空域に対し一切の事前通報がなされておらず、これはシカゴ条約などの船舶・航空機の安全に関する国際法に違反しています。 発射時、ミサイルの打ち込まれた周辺海域には多数の漁船が航行しており、また日本や韓国に向かう民間旅客機も数10機が周辺空域を飛行していました。 明確な危険行為です。
更には、日朝平壌宣言にも違反します。

主客転倒だった。原点に帰れば、第二次大戦で五千万名の生命を奪い、おびただしい破壊と殺傷をもたらしたナチスと日本ミリタリズムの復活を許容しないために国連が結成された。国連憲章の目的として規定された平和は抽象的な規定ではなく、まさにファシストの蠢動を徹底的に防ぎ止めようという主旨だった。

国連憲章53条と107条に規定されたところの「敵国」は主に日本とドイツを指称し、両国が国連憲章に違反する場合、国連の構成国は国連決議に拘束されずに無条件に軍事制裁を課すことができるとしている。その条項がまだ生きているのに、そんな戦犯国が異なる国を制裁すると叫んでいる。

まさか今更「敵国条項」を根拠に日本を弾劾する人がいるとは思いもよらなかった。 20世紀の化石みたいな人ですねw