彗星の内部構造、初めて解明=ディープインパクト探査で−国立天文台など [時事]

ディープインパクト探査も、彗星の内部構造解明を目指し、05年7月に地球に接近した「テンペル第1彗星」に向けて衝突体(インパクター)を発射。大量の内部物質が噴出し、さまざまな観測が行われたが、衝突でできたクレーターを探査機のカメラで撮影し、露出した内部構造を調べる試みは、予想以上に噴出した内部物質に遮られ、うまくいかなかった。
研究チームは、すばる望遠鏡の高解像度を生かし、衝突時に噴出した物質の組成を詳しく分析したところ、高速で遠くまで飛び散った物質には炭素を含む粒子が多く、比較的遅い速度で近くに飛散したものは、岩石の成分となるケイ酸塩の粒子が多いことが分かった。
天体に物体が衝突した場合、浅い部分の物質は高速で遠くに、深い部分は近くに飛び散ることが知られている。観測結果を基に計算すると、核の表面から深さ数十センチは炭素系粒子の層で、それより深い部分はケイ酸塩などでできていることが判明した。

ディープインパクトによる衝突実験をすばるも捉えていたそうです。 スケールのでかい話だ。