ガス田共同開発、日中合意 週内にも発表 [朝日]

これが本当なら随分と譲歩を引き出したものだと思いますが…

日中間の懸案となっている東シナ海のガス田共同開発問題をめぐり、日本側が主張する「日中中間線」をまたぐ海域で中国側が先行開発している白樺(しらかば)(中国名・春暁)ガス田を共同開発することで双方が原則合意したことが分かった。周辺のガス田の取り扱いを含め、早ければ今週中にも正式発表する。

日中関係筋が16日までに明らかにした。「白樺」は日本側の要請で中国が開発を一時中断しているが、日本側が中国の開発会社に出資し、共同開発の形をとる方向。最大の対立点となっていた白樺ガス田で、日本側は権益の一部を確保することになる。

両国政府は今週、実務者レベルで出資比率や権益の配分など細目を詰める方針。最終的には合意内容を条約にして両国が批准する必要があり、共同開発が実際に動き出すまでにはなお曲折も予想される。日中中間線付近の海域には、白樺のほか「楠(くすのき)(中国名・断橋)」「樫(かし)(同・天外天)」「翌檜(あすなろ)(同・龍井)」などのガス田があり、これらのガス田の取り扱いについても詰めの協議を進めている。

「翌檜」共同で開発 ガス田問題 日中、週内にも発表 [産経]

共同開発の海域などをめぐり日中両国の主張が対立してきた東シナ海のガス田問題で、日中の海岸線から等距離にある中間線付近にある4つのガス田のうち、最北部にある「翌檜(あすなろ)(中国名・龍井)」付近で5対5の対等の共同開発を行うことで合意したことが16日、分かった。週内に正式発表する方向で調整している。これにより、平成16年6月、中国側の一方的なガス田開発に日本が抗議してから4年で、問題は一応の決着が図られる可能性が出てきた。

ただ、日本側が想定する翌檜の海域と、中国側がいう龍井の海域は微妙なずれがあり、「東経何度何分というところまで詰めなければならない」(資源エネルギー庁筋)という最終調整は残っている。

東シナ海の日中境界線については、日本側は中間線を、中国側は沖縄諸島のすぐ西側にまで広がる大陸棚の東端「沖縄トラフ」をそれぞれ主張してきた。

これまでの協議で、境界線の画定は棚上げし、中間線の日中両側にまたがる海域での共同開発に合意。中国側が先行開発し、問題の発端となった「白樺(中国名・春暁)」に関しては、日本が資金を投資し、一部権益を受けることになる。

ただし、その周辺の日本側海域では、共同開発を含め、これ以上中国側が進出することは認めず、中間線の中国側海域での開発に限り出資する。「楠(くすのき)」(中国名・断橋)、「樫」(同・天外天)の両ガス田は共同開発の合意に至らず、今後、日中が協力できることがないかを詰める。

「翌檜」ガス田周辺海域、日中で共同開発…「白樺」は合弁 [読売]

日本が共同開発を主張してきた中間線付近の4ガス田のうち、白樺ガス田での共同開発は、中国による単独開発が最終段階を迎えていることから、収益分は中国側に重点配分することで折り合った。翌檜周辺海域の共同開発は中国側が提案した。

交渉筋によると、白樺ガス田については合弁会社を日中共同出資で設立し、双方の出資比率に基づいてガスを配分する方向だ。翌檜の周辺海域では、日中が共同開発費を折半した上で、生産したガスも等分する見通しだ。出資比率など具体的な方法は、両国が正式合意した後の条約締結交渉の中で詰める。

共同開発で日中合意 東シナ海ガス田 [共同]

日中両政府は15日までに、東シナ海天然ガス田開発問題に関して、境界線問題は棚上げし共同開発することで最終合意した。(1)日本側が主張する排他的経済水域EEZ)の境界線「日中中間線」の中国側海域も共同開発の対象とする(2)中国が既に単独開発している「白樺」(中国名・春暁)を含むガス田にも日本側が出資し一部権益を受ける(3)利益は出資比率で配分する−などの条件で折り合った。日中外交筋が明らかにした。

中国側海域も共同開発の対象になる模様。 数年前は中国側が軍艦引っ張り出してきたりと何ともまあ強硬な姿勢を取っていたものですが、この軟化はいったいどうしたものでしょうかw 本当に五分の条件で共同開発が出来るのならまあそれは結構な話だと思いますが、先日から妙にいきり立ってる台湾の動向も気になりますね。