「MRJ」政府10機購入へ 三菱と「オールジャパン態勢」 [FujiSankei Business i.]

政府は16日までに、三菱重工業が事業化を決めた国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)」(70〜96席)を政府専用機として導入する方針を固めた。約10機の購入を検討している。MRJは国と三菱重工などが「オールジャパン態勢」で開発を進めており、2011年初飛行、13年の就航を目指している。ただ、採算ラインは350機とされる中、現時点での受注は全日本空輸(ANA)からの25機だけにとどまっている。政府が率先して購入することで、国内外に「日の丸ジェット」をアピールする狙いがある。

政府が現在保有する専用機2機は、いずれも米ボーイング社の「747−400」(400席)で、皇族や首相など政府要人の輸送や緊急援助活動などに利用されている。政府はこの「ジャンボ」と呼ばれる大型機2機に加え、小型ジェット機のMRJを導入する計画。

MRJの開発費は約1500億〜1800億円で経産省が約500億円を補助。政府専用機として購入することで、事業化を後押しする狙いもある。

9月には米ボーイングから開発、販売、サービスの幅広い分野で支援を受ける契約を結び、ボ社の先端技術やノウハウを取得し、受注をスムーズに進める態勢の整備に乗り出した。

また、三菱航空機は16日、米テキサス州に全額出資のMRJ販売会社を設立し、11月1日から営業を始めると発表。リージョナル・ジェット機の世界最大の市場である米州に販売の橋頭堡(きょうとうほ)を設け、現地に密着した営業活動を展開。受注獲得とともに、MRJブランドの浸透などを狙う。

以前ベトナム航空が日本政府の援助の形で20機程購入する見込みと報じられてましたが、仮にそれで話が進んだとしたらこれで約55機は目途が立ったということになりますね。 ボーイング社からの支援も受けてアメリカでの営業活動も本格化するそうですが、まあ国が買う方針を固めたというなら実機が飛ぶ所まで行くのは確定でしょうか。