被災地の衛星画像 2011.03.21

陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)による東北地方太平洋沖地震の緊急観測結果(10) [EORC/JAXA]

宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、2011年3月12日、3月14日、3月16日に引き続き3月17日10時35分頃(日本時間)に陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)搭載の高性能可視近赤外放射計2型(アブニール・ツー)*1により、現地の緊急観測を実施しました。17日の観測は、宮城県付近は雲に覆われていましたが、岩手県および福島県以南の沿岸付近を確認することができました

陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)による東北地方太平洋沖地震の緊急観測結果(11) [EORC/JAXA]

震災後の2011年3月13日22時11分頃に観測されたデータと震災前の2011年3月3日観測のデータを比較することにより、津波による浸水域と思われる領域を抽出しました。表1に抽出した浸水域の面積を、図1、2にそれぞれ宮城県福島県の浸水域抽出結果を示します。表1中の番号は図1、2中に示した番号に相当します。

陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)による東北地方太平洋沖地震の緊急観測結果(12) [EORC/JAXA]

ここで紹介する画像解析手法は、今回の震災の前後で得られた画像に異なる色(赤、緑、青)をつけて合成化するものです。色がにじむところは大きな変化を表しています。この画像では、茨城県から千葉県の太平洋沿岸の被災地である、平潟港、川尻海岸、日立港常陸那珂火力発電所大洗町鹿島港の被災の状況を表したものです。

未だに広範囲で冠水していますが、部分的にさらに水位が増していると思われる箇所があるようです。大潮の影響もあるんでしょうか?