平成23年宇宙開発委員会(第18回) 議事録 [宇宙開発委員会]

「きぼう」からの小型衛星放出実験について。

JAXA(込山)】 おっしゃられたとおり、今回ロボットアームを使うに当たって、当然宇宙飛行士が、搭載ケースに設置をして、放出機構をエアロックから出して、ロボットアームを操作しますので、宇宙飛行士の時間はかなりとられます。その宇宙飛行士の時間というのは、当然国際的な枠組みの中で利用時間という制限がありますので、その中で利用していくということになります。今回、実は6U分、10センチ×10センチ×10センチのものが6個入るだけのスペースがあるのですが、そのうち4つしか日本は使わずに、残りの2個は国際協力という観点でNASAに使ってもらおうということで、今回は計画しております。

【池上委員長】 NASAも今、選定しているわけですか。

JAXA(高橋)】 はい、選定中だと聞いております。

【池上委員長】 ここで明星電気という企業が、応募していますね。これについてはどんなような感じだったのですか。

JAXA(高橋)】 まず、今回の募集は、特定の企業などが自分の宣伝だとか、製品化に役立てようとか、そういった商業目的のようなものは対象外になります。それ以外の目的であれば、大学であれ、企業であれ、どういう機関であるかということを問わずに内容に応じて選定してございます。

【池上委員長】 ここの明星電気はどんなような感じだったのですか。

JAXA(高橋)】 地域技術教育への貢献、具体的に群馬県高専とか、高校とか、いろんな生徒たちと一緒にやる活動のようですけれども、あるいは地球環境観測のようなことをやりますとか、企業の営業活動、営利活動とは全然違うものだということで聞いて、そのように判断をして選定してございます。

【池上委員長】 そうしますと、小学校か、中学校か、高校も参加するという形になるですか。

JAXA(高橋)】 はい。高校、高専、そのあたりのクラスほかと聞いています。

NASAからも別枠で選定されるようです。あと企業に関してはこういう選定基準になっているらしい。