大気圏の彼方に吹き飛んだ映画「はやぶさ」 [ゲンダイネット]

なんつうか、色々酷いなあ。記事が。

「『プロジェクトX』のような重厚な人間ドラマを期待していましたが、まったくの期待外れ。突貫工事で映画を作ったため、全体的に作りが粗いのです。そもそも竹内の役柄は架空のオリジナルキャラで、はやぶさ帰還とは関係がない。いてもいなくてもいい存在という設定だからガックリです。しかも、無理にコミカルに演じようとして失敗している。

竹内結子演じる主人公の水沢恵は架空ではありません。複数人ですがしっかりモデルがいます。そのうちの1人の小野瀬さんはイメージが本当に水沢恵にそっくりです(キャラはともかく)。相模原で実際にお目にかかった時に本気でびっくりしたくらいです。

ていうかプロジェクトXなんて最初から目指してないでしょうし、はっきり言って映画的な脚色はほとんどありませんが、その分しっかり現場の雰囲気を再現してますよ。運用の様子も非常にリアルで中の人の太鼓判付き。ほぼ時系列に沿って構成してるだけにテンポ悪いと感じるかも知れませんが、その分忠実さを求めているとも言えます。打ち上げまでの苦労をしっかり描いてるおかげで中盤の打ち上げシーンや帰還シーンは本当に良かったですし。

もう一つ、唖然としたのは、CGのはやぶさがアニメ声で“僕は今ここにいるよ”“なんだか力が出なくなっちゃった。みんなの声が聞きたいよ”なんてふうにしゃべり出したこと。せっかくの美談が漫画チックな駄作になってしまいました」

あれは主人公が広報用に描いてる絵本をシーンに合わせて朗読してるんですよ。ボーッと観てると分かりにくかったかも知れませんけど。エンドロールにも「はやぶさ君の声:水沢恵」って出てますし。ちなみにその『はやぶさ君の冒険日誌』も実在します。ミッション中にリアルタイムでどんどんアップデートされていったものでファンにはよく知られていますし、公式にもちゃんと参考書籍として出ています。
仮にも評論家の人がこれでは…っていうか本当に観たんでしょうかね? 予告編だけ観たとかじゃないですよね?w 映画なんて好みは人それぞれの嗜好品ですし、トンデモ記事もまあゲンダイだからと言いたいところですが、なんかこの記事見てかなりの人が鵜呑みにしちゃってるし…酷いなあ。