NEC、「はやぶさ2」も採用の画像圧縮エンジン発売 圧縮速度はJPEG2000の数十倍 [ITmedia]

 同社の中央研究所が開発した独自の画像変換・符号化手順により、処理負荷をJPEG以下に抑えながらJPEG2000と同等の圧縮率を実現するという。可逆圧縮版(圧縮率1/2)と、高圧縮率の非可逆圧縮版(1/5〜1/100)があり、モノクロ・カラーとも可能。カラーは各色16ビットまでの高精細画素形式にも対応する。

 カラー画像を使った圧縮実験で、JPEG2000比で圧縮率は同等ながら約10〜40倍の圧縮速度、約6〜13倍の伸張速度を達成したという。

 可逆圧縮版は宇宙航空研究開発機構JAXA)の金星探査機「あかつき」に搭載され、はやぶさ2では可逆版・非可逆版の両方がメイン画像圧縮方式として採用される。またNEXCO西日本グループが高速道路の路面画像収集システムで活用し、同容量の記録メディアで従来比2倍以上の距離の撮影データを保存できるようになったという。

 Windows用DLLとして提供するが、要望に応じてLinuxiOSAndroidなど各種OSへの対応やハードウェア回路としての提供にも対応する。今後3年間で1万ライセンスの販売を目指す。

1ライセンス200万円。うむ、そっち向けということですな。