ASTRO-E2

X線天文衛星「すざく」の科学観測終了について [JAXA]

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が平成17(2005)年7月10日に打ち上げたX線天文衛星「すざく」(ASTRO-EII)は、目標寿命である約2年を超えて観測運用を行いX線天文学に関する多くの成果を上げてきました。しかし、平成27(2015)年6月1日(月…

鉄はどこから来たのか? -X線天文衛星「すざく」が初めて明らかにした鉄大拡散時代- [JAXA]

鉄などの重元素は、宇宙の始まりであるビッグバンの時点では存在せず、星の中で合成されたのち、その星が最後に超新星爆発を起こすことで周辺の空間に拡散します。宇宙誕生から約30億年後(いまから約110億年前)に、星が大量に誕生し、星の大集団、銀河が沢…

宇宙竜巻の正体−回転ブラックホールからの双極ジェットの痕跡− [京都大学]

鶴 剛 理学研究科教授(物理第二教室宇宙線研究室)、澤田真理氏、小山勝二氏(京都大学名誉教授)、岡 朋治 慶應義塾大学理工学部准教授らの研究グループは、謎の宇宙竜巻「トルネード」の正体を日本のX線天文衛星「すざく」と野辺山45m電波望遠鏡で明らかに…

「すざく」,宇宙で最重量級の衝突現場を検証する: X線で探る銀河団の衝突と合体 [ISAS/JAXA]

今回,私たちは,日本のX線天文衛星「すざく」を用いてこぐま座にあるA2256という銀河団を観測しました。 この銀河団は大小の二つのプラズマ構造を持ち, それらが合体する途中にあるようにみえる「衝突銀河団」の代表です(図1)。 「すざく」の優れたX線分光…

宇宙最大の構造が成長する現場 [AstroArts]

>>宇宙において、正体不明の暗黒物質を除く物質のうち4割ほどは、銀河団などに付随する高温のガスとして存在していることがわかっている。銀河団は数百の銀河の集まりで、その銀河団どうしを結ぶように銀河が分布していて、全体としてクモの巣状の「大規模構…

X線天文衛星「すざく」の観測データについて [JAXA]

【米国天文学会発表概要】 1993年に打ち上げられたX線天文衛星「あすか」によって、遠くにある銀河の一つであるMCG-6-30-15において活動銀河核のX線の中に、幅の広い鉄輝線が存在することが発見されましたが、これまでは観測した結果不確定な部分が大きく、…