SpaceX、大型ロケット Falcon 9第1段の垂直着陸に成功。打ち上げコスト削減に1歩前進 [Engadget]

いや、ついに成功しましたよ。凄いですよこれは。ライブで見ていて鳥肌が立ちました。




(32分あたりから)


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USAコールまで巻き起こっていますが、SFが現実になった瞬間を1つ目の当たりにしたわけなのでこれはもう盛り上がるしかないですね。本当に戻って来れちゃうんだなあというか、あと衛星のことも忘れないであげてとかw 今回ようやく初成功ですし、これが本当にロケットの再利用に繋げられるかどうかはこれからですが、従来は使い捨てにされてきた機体を健全な状態で回収できたというだけでかなり多くの知見が得られるのではないでしょうか。6月の打ち上げ失敗から半年、最高の成功でカムバックを果たしましたね。




帰りたてホヤホヤの機体。ケロシンの燃焼によるススで汚れていますが、壮観です。


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これは打ち上げから1段目帰還までを合成した写真ですが、上空でターンして隣の約10km離れた着陸地点に戻ってくる様子がよく分かります。近未来感が溢れていてお気に入りです。

油井宇宙飛行士搭乗のソユーズ宇宙船(43S/TMA-17M)の帰還について [JAXA]

色々あって前倒しとなりましたが、無事に油井さんが地球へ帰還されました。長期滞在お疲れさまでした! 見たところ非常に元気そうで、最近のトレーニング技術は随分と進歩したなと思ったりします。

小惑星探査機「はやぶさ2」の地球スイングバイ実施結果について [JAXA]

 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構JAXA)は、地球スイングバイ後の小惑星探査機「はやぶさ2」の軌道の計測と計算を行い、「はやぶさ2」が目標としていた軌道上を順調に航行していることを確認しましたのでお知らせします。

軌道決定が完了したようで、当初の計画通りの軌道に入ったことが確認されたそうです。そしてスイングバイ後に撮影された「はやぶさ2」からの地球の画像も届いておりますが、南極大陸がくっきりと映し出されております。軌道面が大きく変更されたことが見て取れますね!

金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入結果について [JAXA]

 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構JAXA)は、金星探査機「あかつき」を金星周回軌道に投入することに成功しましたので、お知らせします。
 姿勢制御用エンジン噴射後の探査機軌道の計測と計算の結果、「あかつき」は、金星周回周期約13日14時間、金星に最も近いところ(近金点)では高度約400km、金星から最も遠いところ(遠金点)では高度約44万kmの楕円軌道を、金星の自転と同じ方向に周回していることがわかりました。

 現在、探査機の状態は正常です。

正式発表が来ました。いや、本当にRCSだけで成し遂げちゃいましたね…。予定よりは少し遠金点の近い軌道ですが、ここは噴射時間の違いでしょうかね。正直なところ、RCSだけで軌道投入をという話になった時は「お、いけるか?」という希望が湧いたと同時に「まあ上手いこといけば出来るだろうけど…」という若干の不安視もありました。しかし結果はシーケンスを難なくこなし見事成功。いやあ、物理法則って素晴らしいw
そして早速「あかつき」が取得した画像が送られてきています。これまでの探査機では見られなかった大規模な雲の構造が見受けられ、いきなり謎を突き付けてきていますねw 今後は春まで校正運用を進め、その後軌道をもう少し下げて定常運用に入る予定になっています。
あとよく設計寿命の話がされますが、実際のところ宇宙機の寿命はバッテリーサイクルや推進剤の残量などが大きく左右しています。どちらかというと度重なる近日点通過による熱のダメージ蓄積や電子機器・センサ類への放射線の影響といったところが気になりますが、どちらも今のところ目立った影響は見られず、むしろ予想より健全だったようです。おそらく今後予定されている運用期間に大きな支障は無いのではないでしょうか。非常に楽しみです。

金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入における姿勢制御用エンジン噴射結果について [JAXA]

 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構JAXA)は、金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入のため、姿勢制御用エンジン噴射を平成27(2015)年12月7日8時51分(日本時間)から実施しました。

 探査機から送信されたデータの解析結果により、姿勢制御用エンジンの噴射を、計画通り約20分間実施し、所要の噴射時間が得られたことを確認しました。

 現在、探査機の状態は正常です。また、姿勢制御用エンジン噴射後の探査機軌道の計測と計算を行っています。目標とする周回軌道への投入結果の判明までには2日程度かかる見込みです。結果については、別途改めてお知らせします。

プレスリリースが発表されました。いやあ、本当にやってのけましたね。

「意外と丈夫、軍艦のよう」「工学チームの底力感じた」 JAXA会見詳報 [産経]

「既に観測プログラムを送った。午後2〜5時の間に観測を開始する。機体を毎日確認してきており、その状態から変わっていないことを、各部の温度や電流、いろんな機器のオン、オフの状態から確認している。すぐに観測に移れると考えている」

 −−最初に観測データが届くのはいつか

「(初期段階のためアンテナに制約があり)2、3日かかる。金星の周りを回るための確認作業が優先される。撮れたら、なるべく早く報道に公開したい。3カ月間は試し撮りをする。調整して、きれいな絵を撮るまでに3カ月の猶予を考えている」

昨日12時から始まった会見は30分ほどでしたが、終了時に取材陣から拍手が起きるなど凄く和やかな雰囲気でした。「あかつき」の状態は正常で、早速センサを立ち上げ金星の撮像に挑んでいるようです。クリティカルフェーズのため姿勢を変更してハイゲインアンテナを地球に向けて通信するには少し待つ必要がありますが、数日のオーダーでしょう。非常に楽しみですね! 日本の探査機が初めて惑星に着いたんですよ。
個人的なことをいえば、「あかつき」には自分たちの名前が入ったプレートが搭載されています。5年の回り道を経てようやく金星にたどり着いた事を思うと感慨深さがあります。

金星探査機「あかつき」 軌道投入関連

さて、今こそは5年前の今日のリベンジです。



こちらのアプリでリアルタイムでの「あかつき」の状態をシミュレートしています。もうすぐ金星の影に入り、バッテリ運用で噴射に備えます。



8時51分、噴射開始! 現在の金星までの距離では通信時差が約9分あるため、実際にデータが降りてくるにはもうしばらくかかります。ここから20分間の勝負です。




9時11分、噴射終了時刻! 順調であればこれが「あかつき」の見ている光景です。管制室は9分前の状態をモニタリングしていますが、落ち着いた様子です。今のところは順調そうです。




9時20分を回りましたが、管制室は穏やかな雰囲気。降りてくるテレメトリをチェックしているところかと思われます。




中村PMから拍手と握手が出ました! これはおそらく上手く行ったと思われます。


【速報】金星探査機「あかつき」が軌道投入を実施、噴射は成功の模様 [マイナビ]

正式な報告は記者会見で行われるが、9時25分ころJAXA広報より発表があり、あかつきは予定通り噴射を開始し、終了したという。地球-探査機方向の距離と速度変化はレンジ計測とドップラー計測でモニターできており、その値も計画通りだったそうだ。

おおおおおお! やった! 精密な軌道決定には2日間を要しますが、これらのデータが揃っていればとりあえず周回軌道には入れたのではないでしょうか。っしゃあああああ!

探査機「あかつき」 金星に向け あす再挑戦 [NHK]

あれから5年、いよいよ再び金星と相まみえる時が来ました。

金星到着まであと26日 - 探査機「あかつき」記者会見を詳細レポート [マイナビ]

当日のシーケンスはこちらで詳細にレポって下さっています。

そして12月7日の4時30分に、長野県にある臼田宇宙空間観測所の大きなパラボラ・アンテナを使い、「あかつき」との通信が始まる。8時22分に「あかつき」は地球から見て金星の裏側に入る。そして8時51分に、「あかつき」は前日に送られたプログラムにしたがって、機体の上面にある4基の小さなスラスターの噴射を開始する。噴射時間は20分間。この噴射は「VOI-R1」と呼ばれており、VOIとは「金星軌道投入」を意味する「Venus Orbit Insertion」の頭文字から取られ、「R」は「Re-何々」とか「Revenge(雪辱)」といった単語を想定しているという。

やがて「あかつき」は金星の裏側から出てくる。そこで噴射の状況などを確認し、もし20分よりも早く噴射が止まってしまった場合など、必要なら追加の噴射を行うように地上から指示が出される。この追加の噴射は「VOI-R1c」と呼ばれている。この「c」は「correction(補正)」や「contingency(万一の)」といった単語を想定しているという。

なお、VOI-R1が成功したかどうかにかかわらず、探査機は必ず決められたタイミングで機体をほぼ反転させることになっている。もしVOI-R1が失敗したとすれば、それは上面側スラスターに原因である可能性が高いので、下面側を使ってVOI-R1cが行えるように、あらかじめ下面側を噴射する方向に向けておくための処置である。

なお軌道投入の成否については精密な軌道決定が必要なため2日後の発表となります。ただしここにも書かれている通り噴射の状況はほぼリアルタイムで確認できるようになっているため、所定の噴射が実行されたかどうかは比較的早く伝えられるかも知れません。