防衛省、早期警戒衛星を開発へ ミサイル発射を直後に探知 [産経]

防衛省は16日、防衛目的での宇宙利用を解禁する宇宙基本法制定を受けた「宇宙開発利用に関する基本方針」をまとめた。今後、取り組む施策として弾道ミサイル発射を直後に探知できる早期警戒衛星の開発や、軍事通信電波を傍受する電波情報収集衛星の研究を挙げた。航空機を利用した小型衛星打ち上げシステムの検討も盛り込んでいる。

世界でも米露両国しか保有しない早期警戒衛星の導入は、年末に改定される防衛計画の大綱でも焦点となる。同省では大綱に導入が盛り込まれれば、衛星から地表のミサイル発射を探知する高感度赤外線センサーの研究・開発に先行して取り組む方針だ。

同衛星については災害監視など多目的な利用が可能なため、政府全体で研究開発を行う。一方、日本上空に飛来する軍事通信電波や各種兵器の発する電波を探知する電波情報収集衛星については防衛省を中心に研究を進める考えだ。

ただ、すでに内閣情報衛星センターが運用する情報収集衛星でも開発に5年以上かかっており、「実用化は中長期的な課題」(防衛省幹部)となる。

早期警戒衛星などが盛り込まれたそうです。 センサ類も国産化する方向なんですかね。 防衛省が中心になって開発するそうですがIGSは内調のまま?

情報収集衛星を高機能化=宇宙利用で基本方針−防衛省 [時事]

現在運用している情報収集衛星では、商用レベルの解像度の画像しか撮影できない。同省は、軍事レベルの解像度の高い衛星を独自に保有することも検討したが、年間数百億円と多額の経費がかかることもあり、現在の情報収集衛星の能力向上を図ることにした。 
一方、周辺国から弾道ミサイルが発射されたことを即時に探知する早期警戒衛星の開発には触れず、「衛星の要となる高感度赤外線センサーに関する研究開発の推進を検討する」との記述にとどめた。

これもまあ当然でしょうが、IGSの性能向上も。 既にこれはH-IIA12号機の時に分解能60cm級の光学試験機が一緒に上げられてるので、だいぶメドは付いてるんでしょうか。 こちらの記事によると早期警戒衛星は基礎研究レベルの話のようです。